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ひまわりへの想い
ジリリン...電話の音が鳴る。
「はい。あれ、お父さんどうしたの?」
お母さんが電話に出たみたいだ。
「えっ、まさか本当に、うん分かった。」
「どうしたの?誰からの電話?」
切迫つまった母の声に僕は2階から降りて聞いた。
「お爺ちゃんからで、母が、、お婆ちゃん病院で亡くなったって。」
「えっ、お婆ちゃん、風邪で病院に入院したんだよね、なんで急に。」
「分からない、急に容態が急変して、肺炎だって。」
それは、雨が降る6月の梅雨のはしり、僕がまだ中学生だった頃の突然の出来事だった。
それから、2、3日は、告別式、葬式と慌ただしく過ぎていった。
そして、葬式の夜、準備や片付けで忙しく、今夜は祖父母の家に泊まる事になった夜の事。
夕飯を食べた後僕は、夜も遅かったせいで、ソファーでうたた寝をしていると、遠くから、母やお爺ちゃんの話し声が聞こえてきてた。
なぜか気になり、目を覚まし、声のする方に行くと、
「なんだ、達矢、起きちゃったのか。」
「うん、何してたの?じいちゃん」
ここは、お婆ちゃんの部屋だった。
「ばあさんの部屋の片付けようとしたら、懐かしいアルバムが出てきて、お前の母さんと思い出話しをしてたんだよ。」
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