決戦

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 闘鬼「………」  ターニャ「あらやだわ。わたくしは、これでも、悪魔の方では温厚な悪魔ですのよ」  にこやかに言う。  聖「良く言うわ。今もあんた一人で私達を牽制して、更に私が手出し出来ないようにしている。それのどこが温厚な悪魔だ?」  そう、私が悪魔の誰かを攻撃を仕掛けようなものならば、この女が瞬時に防ぐ。しかも、逆に反撃されて、まともに戦えば私以外が全滅してしまうくらいの実力者だ。だからこそ、手出しが出来ないし、サトルやがぶり姉ぇの実力者達が動けないでいる。  ターニャ「イヤですわ。わたくしは、荒事が嫌いなだけですわ。で?大人しく、この魔王ベルゼブブをわたくし達に渡して下さるかしら?」  聖「ああ、分かったよ。私達になにもしないならば、この腐れ魔王ベルゼブブはくれてやるわ」  そのベルゼブブは既に抵抗力をなくしている。この魔法陣に更なる仕掛けを施していそうだな。  ターニャ「ご理解いただきありがたいですわ。ああ、ついでですが、わたくし達が人間だった頃に生まれたマリア=アトランティスの行方を知りませんか?生きていれば、一目会いたいですわ。そして、どんな人生を歩んだのかを聞いてみたいですわね?」  聖「そうか?残念ながら、マリア=アトランティスは、あそこに居るマリアと赤ちゃんの時に同化をした。マリア=アトランティスは、マリアの中で永遠に眠ることを選んだ。理由はアトランティスの要らない火種を作りたくないというのがその理由だよ。そして、この私が、今のアトランティスの族長だよ」  そして、私は今のアトランティスの現状や私達の正体を話した。  闘鬼「なっ!?我が指名したあの者が………まさか、暴挙に出るとは……あの者は当時は、気が小さく、族長になっても大人しく細々とやって行くと思い、本来、族長の器ではないあの者をあえて指名をしたが……まさか、我が娘を利用するとは……」  なるほどな?あえて、使えないヤツを族長に指名をしたか。そして、二度と王国に反乱などを起こさない為に。しかし、その願いは虚しく散ったがな。  一鬼「神聖王の娘と息子ですか?どうりで人間にしては強すぎると思っていましたが、そういう事でしたか」  ターニャ「嘗て、わたくし達が祈っていたアトランティス神の子供達ですか?嘘偽りはなさそうですわね?」  聖「当たり前だ。神は嘘偽りは言わないよ。たとえ、悪魔が相手だろうがな」  ターニャ「そうですか?」  女悪魔はマリアの方に行く。  ターニャ「さて、マリアさん?貴女がわたくし達の娘と同化した娘ならば、貴女はわたくし達の娘と同じですわ。ああ、怯えないで下さい。言ったでしょう。貴女はわたくし達の娘だと?貴女をどうこうするつもりはありませんわ。わたくしは貴女と大事な一人娘とただお話をしたいのです」  女悪魔に殺気はない。本当にマリアと話したいだけのようだ。  マリア「わ、分かったわ。何を話せば良いの?」  ターニャ「貴女の日常生活の話を聞きたいですわ。貴女は普段はどのような生活をなさっているのかしら?」  マリア「分かったわ。面白いかどうかは分からないけどね?」  ターニャ「構いませんわ。マリアさんが普段は何をなさっているのかを聞きたいだけですわ。わたくし達の娘と同じ魂を持つ貴女の話を聞かせて下さい」  マリアは私達の日常生活を女悪魔に話した。
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