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「山岸栄太さんからメッセージに返信が来ました。」
俺が大きな声をあげると、ソファー席の3人が一斉に注目した。
「義理の父親のお話なら、このメッセージのみでやり取りしてもいいですか?
確かに私は義父が亡くなった後にコンビニの経営を3年だけしていましたが、それも辞めて清掃会社に就職しました。
今はそこも辞めて自分で清掃会社を作って独立しました。
妻とはその時離婚しました。義理の母は数年後に他界しました。
葬儀の時に元妻と会いましたが、家は売却して両親の物は殆ど捨てるつもりだ、と言ってました。
元妻とは一年に一度子供と一緒に会ってます。
元妻とお会いしたいのなら、了解を得てからまた連絡先をお教えしますが。」
俺が読み上げた文章を3人とも神妙な顔で聞いていた。
「また、可能性が狭まりましたね。元妻という人から何も情報が得られなければ、ゼロからの再調査となります。
しかも孝夫さんには調査の事がバレてしまったので、本人の素行から調査する事が出来ないでしょう。」
芽亜里が言うと譲二がスミマセン、と頭を下げた。
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