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そうして運命の日がやって来たのです。
「ブモォーーッ!!」
小生は逃げました、役人が怖い顔をして追ってきます。なるべく後ろを見ないようにして懸命に走りました。禁門の護衛をふっ飛ばし、体当たりで門を壊してシャバに飛び出しました。
走って走って、森を抜け林を抜けて、しかし遂に袋小路に追い詰められましたとき、呑気そうな若い坊主が来い来いと手招きをするから玉消ます。いや魂消ます。
藁をもすがる思いで近寄ると、これこれと訳を聞いた後でそこに倒れよという。
訳もわからず従うと、やがて役人が追いつく。やい坊主、茶色い牛を見なかったか。
それならこちらでございます。
ああもう駄目だ、取られるのだ……そう諦めかけた時にございます。
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