8人が本棚に入れています
本棚に追加
第一話 出会い
俺は人間が嫌いだ。
昔人よりちょっと違うというだけで、俺が何嫌なことをしたわけじゃ無いのに酷いいじめを受けた。
その時普通の人としての心は死んだ。
多分俺が人並みの幸せを掴むことは無いだろう。
たかがいじめと他人は言うが、本人にとっては元に戻せない傷となる。
大けがをしたとき、体は元に戻らない。絶対に傷跡は残る。
それと同じだ。
俺の心はもう普通には戻れない、奇形となって生きていくしか無い。
故にいじめを受けた者は普通の幸せは二度と手に入らない。
俺はいじめを受けて心に傷を負い、傷が塞がったときには人が信じられなくなった。
だからといって他人を拒絶したりしない、そんなことしても何も成らない。
迫害されるだけだ。
知恵を身に付けた俺は、笑顔で適度な距離を保って付き合う。
所謂いい人の仮面を被った。
人に対して嫌なことはしない。
でもそれだけじゃ人間舐められまた虐められる、だからもう一つの掟を刻む。
されたら全力で仕返しをする。
これはそんな俺の物語。
最初のコメントを投稿しよう!