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「可能ならば、俺は師匠を魔物から解放して助けたい!両親の仇を討ちたい!だけど、魔人のいる場所は生贄を差し出している村や街の人間しか知らない。俺一人ではどうにも出来ない。頼む、俺を勇者として魔人の所に行かせてくれ!」 俺は席を立ち、そして床に膝をつき、手をつき、深く長く頭を下げた 「…どうか頭を上げて欲しい。魔人退治は我々もずっと願っていたこと。こちらこそ、どうか、どうかあの忌々しい魔人を倒して、我々を解放して欲しい」 「それでは、もう一つお願いがあります。俺につける仲間は、どうか最強の者にして下さい!俺に失敗は許されないのです」 村長は顎髭に手を当てて、少し遠くを見た 「白魔道士と黒魔道士には最高の者達がいる。黒魔道士は既に乗り気だが、白魔道士は…かなり難癖があるから、受けてくれるかは……うーん、まぁ、金で……ゴホン、なんとかしよう」 白魔道士に一抹の不安を感じたが、俺には村長を信じるしか術はなかった 数日後に出会うことになった白魔道士は、それはそれは難癖のある人物だった 一目惚れされたのは不幸中の幸いといったところか…どうなのか
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