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27度に設定したエアコンをつけ、脱衣場でくるまっていた毛布を脱ぎ、パジャマも脱ぎ、熱いシャワーを浴びる。僕はシャンプーの甘い匂いが好き。ボトルをプッシュしてとろーり、手の平に乗せた粘っこいシャンプーの匂いを目を閉じたまま、胸いっぱいに吸い込む 「んーいい匂い。・・・・・・ふぅ」 大好きな匂いを嗅ぐとどうして、息苦しさを感じるのだろう 誰に聞いても答えは同じ、その匂いが嫌いなんだよお前は、って言う。僕より僕のことを理解してたエイちゃんなら、別の答えをくれるのかな 「なーんてね、もう僕より僕のこと分かってくれてないよ、エイちゃんは」 ゴシゴシ洗った髪をトリートメントでケアして、体をソープでこすってから全身の泡を流した。髪をドライヤーでざっくり乾かし、部屋に戻り服を着る。キッチンでドリップしたコーヒーを、寒そうな外を眺めながら飲み 「よっしゃ、行くか」 ダウンジャケットを羽織り、朝食を調達するため家から出た。おお、人がいる。隣の玄関前で段ボールを手にした新しい隣人に 「おはようございます」 挨拶して錆びた階段を下りていく。後ろから 「おはようございます」 かかった声が嬉しい。無視されるだろう、思ってたからウキウキする。足取りも軽くコンビニへ向かった
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