プロット

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 レイアスとイリスは、冒険者ギルドで妙な依頼を見つける。  依頼内容は亡くなった魔術師が住んでいた館での遺品整理。乗り気ではないレイアスだが、イリスが興味を持ったこともあり引き受けることにする。  二人は館へ向かい、館の掃除等ハウスキーピングを行っている管理人と会い、話をうかがう。  魔術師は館の地下室を研究室にしていたようだ。管理人は魔術に心得が無いので、道具や媒介にもしものことが無いように冒険者へ依頼したらしい。  管理人の説明にいまいち納得がいかないレイアスだが、とにかく依頼をこなそうと気持ちを切り替えて管理人と共に地下室へと向かう。  ここを使用していた魔術師についての話を管理人から聞きながら歩くレイアスとイリス。しかし地下室の扉が開かれてた時、そこで待っていたのは大量の魔獣だった。  なんとか魔獣を撃退して一度地上に避難する三人。レイアスは管理人に問いただすと、顔面蒼白になった管理人が白状した。  依頼内容と管理人の言葉では、魔術師は研究に没頭しすぎるあまり、飲まず食わずのまま数日の間地下室に引きこもってしまったことで栄養失調に陥り、発見が遅れて亡くなったとされていた。実際に丸一日以上も地下室に入ったまま出てこないことは多かったそうだ。 しかし真実は、魔術師が地下室への扉の前で変死していたとのことだ。死因は不明だが、何かを吸われたような痕跡があったらしい。そして管理人が最後に魔術師を見たのは、大の大人が三人がかりで持ち運ぶほどの大きさの荷物を地下室へ運び込む姿だったという。  地下室で魔術師が何かを行い、それにより死亡したのは火を見るより明らかだ。そして天涯孤独の身である魔術師が死んでしまったことにより、管理人が館の責任をとる事になったことで、管理人は暴走してしまった。
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