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「あの!すみません!ちょっと寒すぎるので冷房の温度を上げてもらえませんか?」
「それはダメだっ!」
さっきの店員とは違う声がどこからか響いてきた。
ガチャっとドアが開き、その声の主が現れた。
「あなたは確か……沼田さん?」
「池田だよっ!!」
以前、ジョーの携帯を拾ったことがある池田斗南登場。
どうして店内の冷房の温度を上げてはいけないのかについて、説明を始めた。
「今年は異常な暑さだろ?この店のマスターが熱中症でぶっ倒れたんだ。一緒にここで働いてるヨシまで熱中症になりそうで……。だから温度を上げるわけにはいかない。てか、ヨシの様子が変だとは思わないのかっ!?」
そう、あなたもきっとあの『チョリーンっす』と言った彼は誰だと思ったことでしょう。
彼こそがヨシくんこと森屋良勝。
喫茶メルボルンのカリスマウェイターなのである。
「もしかして、さっきのチャラい店員さんって、前に来たときにフィリップ先輩に緑茶を淹れてくれた人ですか?」
ご名答!
意味が分からないという方は『緑茶にやさしさを』という作品をご参照あれ(宣伝)
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