あとがき

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あとがき

 ここまでお読み下さいましてありがとうございます。  最後の主役にしてイケ部の苦労人、薫 基睦の話はいかがでしたでしょうか。  イケ部本編を書くに当たりまして、伊織ルートと基睦ルート両方を考えました。ルートとはつまり秋良と恋に落ちる相手、それと筋書です。  基睦のルートをたどりますと、伊織が秋良を攻撃する当て馬という役割でした。  九頭龍 眞代副理事からのカモフラージュとして、基睦と伊織が恋仲だという噂を流すまでは同じ。ですが伊織は本当に基睦のことが好きで、それに割って入る秋良は敵でしかない。  表面上は笑顔を絶やさず、隠れて攻撃を企てる嫌なキャラ──というのがもうひとつの設定でした。今から思いますと更なる悪魔設定の伊織、目も当てられない泥沼劇場となったやも。  伊織ルートを選択して正解でした。ですがそうすると基睦は三枚目のピエロとなっていただくしかない、こうして今般の基睦はバカ殿となったのです。  ですが最後の最後で基睦にも生涯の伴侶、最高にして最愛の連れ添いができてよかった。
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