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松倉が逃げ出したあと、加入したのが大場可奈子ことバカナコである。松倉失踪時にたまたま営業先が同じだったので応援を頼んだところ、思ったよりフィットしたため正式メンバーとなった。松倉とカゲオはキャラクターがかぶるところがあったのと、結果的に女性をひとり入れることでコントの幅が広がる効果もあり、このメンバー交代は現在では成功だったと言われている。
ドジなカゲオやヤンチャなネクラが騒動を起こしてワルヒトがそれを怒る。マルオはボーッとしていて、バカナコは要領よくワルヒトの味方になったり、敵になったり……最後はネクラやカゲオがワルヒトに一杯食わせるという形が、定番のコント内容だった。
「アクト・ナチュラリー」というグループ名は、社長が好きだったビートルズの曲名から拝借している。「ありのままを演じるのだから名演技になるはずさ」という趣旨の曲である。
彼らは当初、無理して手の込んだコントを演じようとして失敗していた。
ミュージカルの要素を取り入れたり、セリフをラップ調にしたり、詩吟でセリフを言ったり、と前衛的なコントをいろいろ試していたが、さっぱりウケなかった。
だが、ある日、ドジなカゲオが予定にないところで転んだところ、それが大ウケした。
そのとき、手の込んだことをやるより、皆が自分の持ち味を活かして自然に演じたほうがウケると気づいた。それからは、たとえドタバタ劇とか古いコントと言われようとも同じパターンで続けた。
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