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翌日からカゲオの身の回りの世話をするカゲオの母と同世代くらいのおばさんがやってくるようになった。特にカゲオに対し干渉することなく、食事やら掃除やら世話をしてくれた。おそらく、カゲオが自殺などしないよう監視する役を兼ねていたのではないだろうか。
とはいえ、今のカゲオは無気力でその女性に対して関心を持つこともなかった。自殺をするほどの勇気もなかった。
カゲオは毎日藪に出された錠剤を飲んで、ひたすら寝た。
眠くなる成分が含まれているのか、それとも疲れ果てているのかわからないが、いくらでも寝られた。
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