3.竜目祭当日

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 ここへ来て、マッシーモの頭には雪町君のことが浮かんだ。  ぶるっと身震いがする。  トイレに行きたくなったのだ。 「ねー、みの、トイレまだ間に合うかなぁ?」  マッシーモは、すぐ隣で振りの練習をするみのに声を掛けた。 「うん、まだ大丈夫だと思うよー」 「おしっこしたい」 「乙女がおしっこなんて言っちゃいけません」 「うふ」 「さっさと行っといれ」 「乙女がしょーもないダジャレなんて言っちゃいけません」  そう言い残し、マッシーモは青い衣装を隠すために上にウィンドブレーカーを着込んでトイレへと向かった。  知り合いにバッタリ会ったりしたら恥ずかしいなぁ、と思いながら走っていると──。  なんとびっくり、体育館の入り口で雪町君を見つけてしまったのだ。
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