3.竜目祭当日

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 瞬間、マッシーモの頭は真っ白になった。  ドクドクドクドク。  心臓が痛くなり、何だか耳がキンキンする。  恥ズカシイ。恥ズカシイ。  今から私のやることは恥ズカシイ。  笑われる。  半笑いで見られる。  鼻で笑われる。  私は今から、笑われる───。  そんな思いが、頭の白紙のノートに乱暴に書き殴られていった。  マッシーモは、昇降口のトイレに逃げた。  背後で、バンド演奏が始まる。  人気バンドの有名な曲。  このステージにそぐわしいたどたどしいドラムとギターとベースの三重奏は、マッシーモの耳をすり抜けて消えた。
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