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マッシーモは、まだ知らない。
わたちゃんが自分を誘った時に口にした『思い出作り』という言葉──この言葉の、深い意味も。
マッシーモは、まだ知らない。
わたちゃんが転校するその日、お互いにわんわんと泣きじゃくる事も。
それから手紙のやり取りを何年も続ける事も。
十年後の同窓会で再会した『2年3組大綿とゆかいな仲間たち』の面々が二次会のカラオケで「えんじょい♪」でエンジョイしまくる事になるのも。
挙げ句酔っ払って『竜目名物大根引き音頭』を踊る事になるのも。
マッシーモは、まだ知らない。
五年経っても十年経っても、そしておばあちゃんになっても、この竜目祭が忘れられない日となる事も。
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