1.有志パフォーマンス

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「わっ私も出んの!?何で!?」  マッシーモは狼狽した。  ここでマッシーモの性格についても説明しておこう。  まず恥ずかしがり屋さんである。  ビビりである。イケイケのわたちゃんの陰に隠れているような、引っ込み思案である。  何故タイプが全く正反対のわたちゃんとマッシーモが友達なのかと聞かれたら、小学校からの腐れ縁と言うより他はない。  生徒たちの前でステージに立ってアイドルの踊りを踊るなんて、とてもじゃないけどマッシーモのキャラではない。  抜擢理由を知りたい。寝耳に水にも程がある。そんな所だろう。  すると、事も無げにわたちゃんはへらっと笑って、こう言った。 「うん。思い出作り?」 「思」 「すえちゃんとみのからは既にオッケーもらってるから。案外乗り気。あとはマッシーモだけ」 「え、そんな」 「マッシーモも思い出作ろうず」 「作ろうず……」 「踊ろうず」 「あのー、青グラは三人組なのに、なにゆえ四人?」 「うん。思い出作り?」 「………」  かくして、強引でイケイケなわたちゃんに押し切られる形でもあるが、マッシーモも有志パフォーマンスの一員として名を連ねる事になった。  グループ名は『2年3組大綿とゆかいな仲間たち』。  あまり自信はなかったが、皆となら大丈夫かなぁ?とマッシーモは不安半分で参加する事になった。
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