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魔女に掃除を申し付けられた青は、ネズミの檻を掃除しました。蓋を開けて掃除をしたので、ネズミは逃げてしまいましたが、檻は綺麗になりました。
しかし、家中がネズミが走り回るのを見て、魔女は怒りました。
「なんて役立たずなんだい。私の心臓でできているのに」
「申し訳ありません、偉大なるお母様、いまネズミを捕まえます」
ネズミを捕まえようとする青を制すると、魔女は地面を叩きました。
すると、家を走り回っていたネズミは一斉に倒れました。
「死んだネズミを集めておいで」
魔女は青が集めて来たネズミを切り刻むと、パイを作り始めました。
魔女の作ったパイにはうさぎの飾りがあり、誰もがこのパイは美味しそうなうさぎのパイだと思う出来でした。
「このパイを通りで売って来るんだよ」
青が魔女に言われた通り往来にパイを持ってたっていると、早速おいしそうなパイに惹かれて人々がやって来ます。
「パイをくれるか?」
「ネズミのパイですからお腹を壊しますよ」
人々はパイを買わずに顔をしかめて青の前から去りました。
青がパイを持ってぽつんと立っていると。青よりも小さな子供たちが青のパイをかっぱらって走り出しました。
子どもたちは掏摸だったのです。
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