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「岡部さ、明日中間テストなのに、夜まで長距離走らせるんだよ。私短距離なのに。」
「えー陸部ないわ。しかもカナエのクラス明日数学じゃん。」
「・・・せめて岡部の担当、数学から家庭科とかに変えて欲しいわ。」
それから私はジャニオタのマユに「じゃあね」と言い残して電話を切った。
部屋にある時計を見たらもう夜の12時を越えている。ちなみにここまでの私はノー勉。もはや焦りを通り越している気がする。
「数学の宿題くらいはやるかー。」
と思ってみたけど、机が圧倒的に汚い。たくさんの化粧品の下にアプリで届いた服とダンボール、さらにその下に教科書が埋もれている。
「勉強のためには、まず部屋を片付けなきゃ。」
「カナエー、なんかお母さんに言った?」
「ううん。勉強するために部屋片付けてるー。」
部屋の扉と廊下を挟んだリビング越し、お母さんが私の言い訳に反応した。
・・・独り言、それに言い訳を言うくせ、直さないといけない。
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