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タケルは最後の抵抗とばかりに高支那の唇に噛みついた。
思わず離れた高支那のその唇からは、うっすらと血が滲む。
タケルはそれを微かに震える瞳で見つめていた。
それでも高支那はまったく動じず、こんな言葉を口にする。
「お前…高2でキスは初めてなのか?」
タケルはまた顔を赤くし、気まずそうに視線を外す。
「図星…か」
ククッと高支那が笑う。
「…クソッ」
タケルは高支那に聞こえないように、一人毒づくのだった。
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