1話~朝の日常

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月曜日、それは人々にとって憂鬱な日。 休日明けの朝、人は皆。気怠げに仕事、学校に向かう。 みんなが出勤、登校している中、少年、加藤大地(かとうだいち)はベットの上で腹を出しながら眠っていた。 大地は毎夜、深夜までゲームで遊び、外が少し明るくなってから眠りにつくというのが最近の習慣であった。 しかし朝になるとセットしていたスマホからアラーム音を鳴りはじめ、大地の眠りを妨げる。 大地はその音で少し眼を覚ますが、目を瞑ったまま手でスマホを探す。  眼を閉じたまま、スマホのアラーム停止ボタンを押すと、再び寝入る。 大地の眠りを妨げるのは目覚まし時計だけではない。  下から誰かが階段を登ってくる音がこちらに近づいてくる。 その音は大地の部屋の前まで接近すると、部屋の扉が開かれる。 そこにいたのは大地の幼馴染の小鳥遊雪(たかなしゆき)の姿があった。 雪は大地の近所に住んでいて、幼稚園からの幼馴染だ。 そんな幼馴染が大地の部屋に簡単に入ってこれるかというと両家の家は家族ぐるみで仲が良く、雪は何かと大地に世話をかけてくれるので、大地の両親は簡単に雪を家に入れてしまうからである。 「大地、
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