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りには人が集まり、皆が雪に話しかける。
大地はというと近寄ってくる輩などほとんどいないので、席に座ると鞄から持参の枕を机に置き、寝る準備をする。
寝ようとしている大地に近づいてくる物好きな輩もいる。
「おっす大地、今日も夜更かししてたのか?」
そう聞いてきたのは大地の数少ない友人の一人、高宮海斗たかみやかいとであった。
海斗は高校の入学式の時に大地と出会い、見た目で大地を判断せずに話かけてくれた大地にとって嬉しい存在であった。
「あぁ、ボスの素材集めしてたらあっという間に朝になってたんだよ」
「大地って不良みたいな見てくれの癖にゲーム大好きだよな。ギャップ萌えだな」
「そんなのはギャップ萌えとは言わない」
二人はとりとめのない話を続けているとふと海斗は雪がいる方向を見つめ「やっぱ、小鳥遊さん可愛いよなー」と呟く。
大地もその考えには同意できるので「そうだな」と相槌をうつ。
「いいよなー大地は。あんなおとなしくて可愛い幼馴染がいて、おまけに毎日一緒に学校に登校しているなんてさ」
「お前にも可愛い幼馴染がいるじゃねーか、それにあいつは猫をかぶってるだけだ」
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