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海斗の言葉に大地は反論する。
「いやいや、みんなあいつを可愛いとか言うけど、あんなの口うるさいおばさんだぞ!?そんなやつのどこがいいんだ?」
「誰が口うるさいおばさんですって?」
海斗の背後から怒気の篭った声が聞こえる。
「ひっ!?や、やあ楓、今日はいい天気だね」
海斗はビクつきながら、後ろを振り返り、海斗の幼馴染、瑞谷楓みずたにかえでに挨拶を交わす。
楓は、身長が普通の女子より少し高めで少し茶色の入った髪色でポニテールをしているのが特徴で、クラスの委員長を務めている。
実家は空手の道場を営んでおり、楓も通っているからか、鍛えられている身体をしているが、出るとこは出て、引っ込むところは引っ込んでいる。
また綺麗な顔立ちと責任感のある性格をしているので、楓は男子からの人気も高かったが、今では女子からも時々告白などをされているのが今の楓の悩みでもある。
「おはよう加藤くん、それで誰がおばさんだって?」
楓は大地に挨拶をすると、海斗を鋭い目で睨め付ける。
「やだなぁ、聞き間違いですよ。僕が言ったのはとても美しい僕の自慢の幼馴染って言ったんですよ」
海斗は楓
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