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「くっ…蒼焔、てめぇ何を考えてる?ここでその薬を使うって事はお前も道連れだぞ!」
「背中に死神が見えたって?それを見た奴がどうなるか…道連れ?残念だな。生憎その薬は効かない体質でね」
「そんな話、鵜呑みにするか…ところでお前、誰に頼まれた?」
「誰にも頼まれていない。あたしが自分でやった事だ」
「気でも狂ったか?『あたし』って「女」みたいな言い方しやがって…」
「誰も知らない事を教えてやるよ。蒼焔は「女」だ。別名『死神のBishop』…さっき目の前で割った薬は、お前が『碧流』に使った薬と同じものだ」
「風雅の回し者に『死神』って言う妙な名前の奴がいるって聞いたが…あれはお前の事だったか」
「よく喋るね…朱翼。さすがはあの薬が効き始めている証拠か。碧流を殺したのもお前だろ?黒翔と結託して…」
「ああ、黒翔には違法麻薬を渡していたよ。それに気づいた碧流が家に来て言ったのさ…
『今すぐに辞めろ。家のKingが望んでいない』ってな。
だから俺は黒翔に言って洗脳薬を用意させて碧流に使い、奴を思うが侭に動かした。N-1941…あれは傑作だ!あれを使った瞬間に碧流は総てを話したよ。お前の事も、風雅の事もな…」
薬のせいで、色々と勝手に喋りだす朱翼…それを見ながらあたしは、Bluetoothに向けて一言呟いた。
「だそうですよ…Master」
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