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頭を金槌で殴られたような気分になる。何度も何度も
井上達也は教室で言うリーダー格で容姿もよくスポーツも万能だオマケに頭もいいため男女問わず好かれている。こーゆーやつが大抵上に立つ人間なのかも知れない。
何がきっかけかは忘れたが井上から目をつけられどこかに呼び出されては暴力を振るわれるようになった。それに便乗して取り巻きどもも俺に何かしらの危害を加えるようになった。だがいずれ暴力に慣れてしまい、なんの反応も示さなくなってしまった。それでつまらなくなったのか次は金銭を要求してくるようになった。断れば弟を殴ると。
払うしかなかった。耐えればこの檻でなんとか生きてける。この世が弱肉強食なら俺は草食動物だ。肉食からにげそこら辺の草を求め生きるその繰り返しだ。
「大丈夫?」ふと隣の席の男からの声に体が反応する。確か名前は矢島といったかしたの前は覚えてない目立つ方の人間ではなかったはずだ。「大丈夫だよ」気を使ってくれたのだろうがそれも偽善にしか見えないまぁ井上達よりはマシだろうが。「俺もさ達也と同じサッカー部だからさよくあーゆーことされるんだよね。」てっきり井上は自分にばかり非道を行っていると思ったがそうではないようだ「そーなんだ。どんなこと?」
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