11人が本棚に入れています
本棚に追加
パパの部屋から出たナンチュ君は、自分の部屋に戻る途中でママに声をかけられした。
ママは夕食の片付けをしていました。
「パパにきつく叱られた?」
「ううん」
ナンチュ君は首を横に振りました。
そうすると、ママはいつもの小言をつぶやきました。
「もう、パパったら甘いんだから。パパがビシッと言ってやらないからナンチュが甘ったれるのよ。そうだわ、私がかわりに叱ってやらないと!」
嫌な予感がしたナンチュ君は、少しずつ後ずさりして自分の部屋に逃げようとしました。
ですが、ママは背びれをつまんで離しません。
「待ちなさい、ナンチュ!」
小一時間の説教が始まりました。
こうなると、誰にもママを止められません。
ママはひたすら喋りまくります。
ナンチュ君は嵐が去るのをじっと待ちました。
最初のコメントを投稿しよう!