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花梨の目の前に光が瞬き、やがて収まると一本のマジカルステッキが現れ空中に浮かんでいた…思わずそれを手に取ってしまう。
「さあそれを天にかざして『マジカルヴァージンコンバージョン』と叫ぶんだ!!」
「…そうすれば魔法が使える…?」
花梨の様子が少しおかしい…何かに魅入られた様な虚ろな目だ。
「ああ約束しよう…さあ!!」
じっと手に握られたマジカルステッキを見つめていた花梨だが、やがて意を決して手を上に伸ばす。
「『マジカルヴァージンコンバージョン』!!」
呪文を唱えると花梨の身体が眩い光に包まれた…その光の中で彼女の服は飛び散り、その代わり布地のやたらに少ないビキニ水着の様なコスチュームが身体を包んでいた…というか全然包まさっていないのだが…。
「きゃ~~~~っ!!!何この恥ずかしい格好!!?」
咄嗟にしゃがみ込み身体を腕で抱きしめる様に隠す。
花梨の身体は同級生に比べて若干発育が遅れていたのだ。
「おおっ…!!これは中々犯罪的な…じゃなかった神々しい姿だ!!」
目を爛々と輝かせるジョージ…するとどうだろう、花梨の身体から虹色に輝く光が滲み出したかと思うと、その光はジョージの方に移っていき、やがてすべてがジョージに吸収されてしまったではないか。
花梨の手からはマジカルステッキも消えていた…しかしコスチュームはそのままだった。
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