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出オチて!!マジカルヴァージン
「バイバ~イ!!」
「またね~!!」
中学校の帰り道、花園花梨は手を振りながら友達に別れの挨拶をした。
いつもの様にひとり、ポニーテールを揺らしながら自宅へ向かう路地を歩いて行く。
登下校時に必ず前を通る公園に差し掛かった時、花梨は柵越しに砂場に妙なものが落ちているのに気付いた。
「あれは何かしら…!?」
好奇心に負け、公園に入り砂場へと足を運ぶ…近づくとそれは掌に載りそうなほど小さな馬のぬいぐるみであった…いや、額から角と背中から羽根が生えているのでこれはユニコーンだ。
花梨はそのぬいぐるみを手に取った。
「…ここは…地獄か…?俺はもう駄目だ…」
「きゃっ…!!何…!?」
やたらと渋い声で呻くそのユニコーンのぬいぐるみ…しかし普通のぬいぐるみがしゃべるはずも無く、花梨はとても驚きユニコーンを放り出してしまった。
「み…みずをくれ…」
「ミミズ!?私、ミミズなんか触れないよ…」
「中々やるな…何か飲ませてくれ…ウォータープリーズ…」
「ああ~水が飲みたいのね!?ちょっと待って!!」
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