モテ男の条件とは?

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「男受けする顔?綺麗過ぎて女子は引くのかな?」 真剣に悩むところだ。確かに礼門が女子に現を抜かす図なんて、想像できない。 「それはあるかもね~。アイドルくらいの距離感でいいのよ。傍にいると、疲れるでしょうね」 あっさり弥勒の同意を得られた。なるほど。釣り合わないものな。あの顔と一般人は。 「いや、意外とモテてたぜ。あいつ」 そこに、せんべいを取ろうと伸びる手とともに放たれた言葉に、二人はえっ、と驚く。見ると天牙だ。 「モテてた?嘘でしょ?」 弥勒が追及を始める。どうやら弥勒の中で、礼門は男にしかモテてないことになっているようだ。侑平は呆れるしかない。 「モテてたって」 「どういう女に?」 弥勒がそう追及すると、勘が鋭いなと天牙はせんべいを噛りながら苦笑する。 「ということは?」 侑平も興味を引かれた。一体どんな女子にモテたのか。 「そりゃあ、幼女」 「やっぱりね~。要するに儀式に参加してた子供に人気だった訳だ」 天牙の答えに弥勒は、それは女に区分しないと酷い。 「子供に好かれる?」 しかし、侑平にはこちらが不思議だった。だって、子供が逃げそうな顔を、いつも仏頂面なのに。 「ませガキなんでしょ。女は子供頃から女なのよ」
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