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むかーしむかしじゃなくて現代
ひとりのさみしい女の人がおりました。その女のひとは可愛い女の子が欲しいと思っていました。あるとき女の人が庭の花をみているとはなの中にちいさな女の子がすわっておりました。女の人はその子を親指姫と名付け他の親より2.8倍くらい大切に育てたのでした。親指姫はぐんぐん学んでいきましたが小さすぎるので学校には行きませんでした。よって子ども達が遊びながら覚えるずるや怠けなどを知らずに育ちました。そのため10歳になるころには一日の勉強は16時間ときめ、そのスケジュールを毎日こなすようになりました。14歳になった親指姫は薬の調剤もできるようになりました。(何で薬の調剤ができるかってそんなことはいいじゃありませんか!)
ある日親指姫が新薬のテストをするためにラットにある薬を飲ませました。そうするとラットはせわしなく走り回りました、また同じ薬を別のラットに飲ませるとこんどはじっとして動かなくなりました。その薬を詳しく調べてみると癌の治療薬になることが判明しました。
薬のおかげで親指姫は時の人になりました。小さくてかわいい容姿が日本中の話題を呼びます。親指姫は「姫の法則」という名の本を書き上げました。その本は爆発的にヒットになりました。親指姫グッズなども売り出しはじめ。それもバカ売れするという事態になりました。親指姫はTV等のメディアにも出ることになりました。そうして忙しく時が過ぎ親指姫が司会を務める番組が始まる日、親指姫の脳裏に自分とおなじくらい小さいけれど綺麗な顔をした男の人が雲の上にさびしい顔をして待っているイメージが浮かびました。
親指姫そのイメージを0コンマ1秒で消し、「おやゆびさんお願いします。」との声に呼ばれスタジオに入っていきました。その小さな背中はとても大きいのでした。
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