第4章 2人きりの誕生日会

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「そんな大事なこと、話してくれてありがとう」 僕は何だか、玲蘭を守りたいと思った。 するとコンコンッと、ノックの音がした。 「はい」 玲蘭がドアを開けると、男の人が立っていた。 「お父さん!今日は早かったのね」と玲蘭が笑った。 「ああ、早く商談が終わったんでな。お友達かい?」と父親の武史が聞いた。 「あ、あの、初めまして。同じクラスの池上です」 僕は深々と頭を下げた。 「ははっ、そんなにかしこまらなくていいよ」武史は笑いながら「ゆっくりしていってね」と部屋を後にした。 こうして玲蘭の誕生日会は、お開きとなったのであった。
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