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子供部屋ができてるとのことで、案内してもらって中に入ると、絨毯が敷かれ、その上にはたくさんのぬいぐるみ。
お昼寝用のゆりかご。
本棚にはたくさんの絵本。
「小雪ー、お兄ちゃんだよ」
と言うと、「あー!」とニコニコとしながらハイハイをしてくるのはいいが、ピョコッと耳がでたので一瞬驚いてしまう。
「雪翔、これは驚いてると言うより、遊んで貰えると思って興奮したんだと思うぞ?あと一年くらいは続くと思う」
そう言いながら慣れた手つきで小雪を抱き上げる夏樹。
嬉しそうに笑いながら、尻尾まででたのでついダメだとわかってても触ってしまう。
「あー、ふわふわ!もふもふしたい……」
車椅子から降りて絨毯の上に座ると、夏樹が小雪を降ろしてくれたので、適当にぬいぐるみを選ぶが、うさぎの耳を持って来るのでお気に入りなのだろう。
「うさぎさんが好きなの?こっちの熊さんは?」
「ゆーの!ゆーの!」
「ゆーの?」
「侑弥のってことじゃないか?」
「夏樹さんわかるの?」
「全然?たまに子連れの人が役所に来るから、その時に相手させられたりはするな……城と役所の行き来してると、係の人と間違えられたりするんだよ」
「係の人って?」
「こちらの手続きは長く時間がかかることもあるから、人間のあれだ!子供が集まるところみたいなのが作られてて、何人かが子供を見てるんだ」
「保育園とかの事かな?」
「お、それそれ。結構前に真似して作ったって父上が言ってた。ああ見えて子供大好きだから」
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