陰陽師の守り神

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話を聞くのにも、何をするのにも社の下では食事もできなければ手洗いさえない。 妖ならば問題ないが、この人は人間。 放置しておく訳には行かない。 しばらく紫狐や桜狐と一緒に檪も見張っていてくれると言うので、一旦自宅へと帰ることにした。 そのついでに、男の車もパーキングから回収し、何も無いことを確認して結界の札を貼っておく。 「雪翔、あの男どう思います?」 家に戻ってジュースを飲んでると、冬弥が迷った口調で聞いてくるので「熱でもあるの?」と聞き返してしまった。 「ありませんよ?私からしたら、付け狙ってた理由とか聞きたいんですけど、あんな変な亀やら何やら出てくるのでは、話してもらうのにも時間がかかりそうですし、少し気を探りましたが、雪翔ほど力はないようです。うちには呼べませんけど、雪翔はどうしたいですか?」 「話は聞きたい。書物に載ってた玄武連れてたし、何者なのかとか……ちょっと気になる事もあるし。冬弥さん、僕ここに残っちゃダメかな?」 「そうですねぇ。私、一回浮遊城に戻ります。一日で戻りますから男には握り飯でもあげておいてください。那智が!」 「俺かよ!」 「那智しかいないでしょう?後、夏樹さんと航平も家で雪翔が暴走しないようにみはっててくださいね?興味を持つとすぐごねますから」
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