陰陽師の守り神

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翡翠を家に連れて帰ろうとしたのだが、あの感覚を思い出し、その時話を聞いてなかったと言われたので、また家から出た時に感じたことを言うと、「なんで先に言わないんだ!」とやはり那智から怒られる。 「結界の中だったし……」 それなら一緒に家の方に行こうということになり、隣なのにみんなにぐるっと囲まれて家の中に。 「なんじゃ?みんなして。雪翔、怪我でもしたのか?」 「違うけど……」 口ごもっていると、冬弥からみんなに説明がされ、「栞さんが騒いでないのが不思議なくらいです」と冬弥が言った時に、「実は……」と栞も何かわからないものが居るかもしれないなどと言い出したので、今度は全員が驚くことに。 「なんで言ってくれなかったんです!」 「私の社は中心でしょう?何か嫌な感じはしたんですけど、いつもの呪いの感じでも無かったので、負の感情を持った人が入り込んだのかなと」 「栞さんのところの結界は定期的に祖父も張り直してくれてますし、私も負のものが入ってこないように弾く術をかけてるんですけどねぇ」
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