陰陽師の守り神

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「なにか気持ち悪い感じはするの。でもそれが何かはわからなくて。今回の話で私の社にもなにか来てるのかも……」 「見に行きます?」 「複数人で行ったほうがいいだろう。冬弥、俺が家の方を見てるから、重次達影を連れていけ」 「分かりました。玲も来てください。そういうの得意でしょう?」 「僕は?」 「一緒に来てください。雪翔が居ないとわからないと思いますし」 そんなことを言っていると、航平も行くと言い出し、祖父もついてくるという。 なので、他の人たちには家の方を守っていて貰い、早速見に行く事にした。 栞の社に着いたのはいいが、やはり夜の神社は薄気味悪い。 普段、栞の社ではそんな事は思ったことがないのだが、前に聞いた怖い話を思い出したから余計だろう。 「栞さん、何かおかしいことはあります?」 「いえ、今は何も。移動したのかしら?」
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