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翌朝、食後に鞄に荷物を入れてから玄関へと行くと、既にうるうるとしているジイジとバァバ。
「また遊びに来てもいい?」
「勿論だとも。帰る前に馬達にも会って行ったらどうだい?」
「うん。そうする」
バァバからは風呂敷包を渡され、「小雪ちゃんと侑弥ちゃんの玩具とお洋服。お揃いにしたから可愛いと思うわよ」と渡され中を覗く。
フリフリでありませんように……
「あれ?甚平?」
「そう。こっちの子達は小さい時はこれをよく着るの。夏の生地だから向こうでも着せれるでしょう?小雪ちゃんのは少し縁どりにレースを使ったけど、侑弥ちゃんのは普通だから!私だって怒られるのは嫌ですからね?」
「ありがとう。きっと喜ぶと思う。写真撮ったら焼き増ししておくね」
楽しみが増えたと言ってくれたので、馬小屋へと行き、桔花と楓にまた来るからねと撫でながら夏樹が来るのを待っていると、鞄二つにパンパンの荷物が足元に置かれ、更にリュックまで背負っていた。
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