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「何?その荷物」
「こちらの土産物と、京弥に頼まれた本。着替え少々だ」
「ほとんどお土産?」
「あっちには、こちらのものはなかなか入らないからって母上が鞄に詰めてくるんだよ」
「夏樹……可愛い姪と甥のご飯の分もあるのよ?ちゃーんと渡してきてちょうだいね?」
「わかってます!じゃ、行こうか」
近くの社から二人に別れを告げて東の屋敷の近くの社に出ると、祖父母が待っていてくれた。
「お爺ちゃん、お婆ちゃん!」
「南は楽しかったか?」
「うん!」
歩きながら見てきたことを話し、屋敷に着くとすぐに夏樹は台所へと行ってしまった。
「あのね、南のお土産があるんだって。小雪と侑弥にも服貰ったよ」
「南だったら保存用の団子だろう。あと干物かな?夕餉が楽しみじゃ。ほれ、まずは荷物を置いてきなさい。直に冬弥と栞さんも戻るじゃろう」
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