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広間に行くと、子供が遊べるように敷物が敷かれ、使用人が慌ただしくお茶を持ってきてくれるが、人間界のペットボトルをどうして良いのか分からないと持ってきたので、ジュースなどはそのままでいいと言って受け取る。
「結構持ち込んでたんだね」
「川の近くで冷やしてたのかな?前もそうだったけど」
「お爺ちゃん、ここには冷蔵庫はないの?」
「何やら冬弥が持ち込んで、小さい冷蔵庫があるとか言っておったが、雪翔の家にあるような大きなものでは無いと思うぞ?ここは地上とは違うからのぅ」
「便利なんだか不便なんだかわかんないね。それより、この本どうしよう……」
解読することと言われたが、まず、なんの文字なのかさっぱり分からずに四郎に見せたが、四郎も分からないとのことで、書庫から辞書などを漁って似た文字を見つけることから始めるしかないのだろう。
春休み中に終わればいいのだが。
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