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言われたままに、石と石の隙間に肉団子の串や、魚串などを刺すと、いい具合に傾いてあみの隙間から少し出る火に炙られるようになっている。
「おおお!」
航平と二人で、いつもと違うBBQもどきを見ながら、これをどうひっくり返すのだろうなどと話していると、ザルに入った野菜を渡される。
「ほらほら、この菜箸でおにぎりと野菜を焼いてください。と言ってもカボチャくらいですけど」
「うん。かぼちゃは侑弥の?まだ噛めないよ?」
「最近欲しがるので、あげてみようかと。歯も少し生えてますしねぇ。やはり他の子よりは成長が早いみたいで……あ、おにぎりひっくり返してください!少しの焼き目でいいので」
「航平ちゃん、おにぎりお願い。僕カボチャひっくり返さないと……串のはどうするの?」
「まだ時間がかかるのでそのままでいいですよ?ほんのりと焦げ目がついたら、菜箸でくるっと回せばいいだけなので楽なもんです。団子と魚も一つは解してからあげるので、いい感じのものがあれば回してください」
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