雪翔の決断

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航平も一緒にリビングに行き、丁度今来たと言う秋彪兄弟にも座ってもらって思っていることを話す。 「「「「「「「ダメだ」」」」」」」 分かっているものの、みんなに反対される中、笑っているのは祖母と栞。 「栞さん?」 「だって、止めても雪翔くんは行くもの。それに、お義母様にも言われたの。この頑固さは冬弥様や那智様とそっくりだって。だから、私は私にできることをするって決めたの」 それでも、那智は特に反対をし、最終的には重次を呼ぶとまでいう始末。 「ええい!儂は反対じゃぞ!反対じゃが行ってこい!」 「叔父上!」 「那智よ、雪翔は行くと言うたら一人でも行く。それならばせめて風の一族か周太郎、もしくは重次を呼んで連れて行って欲しい。こちらは車椅子。介助の使用人一人や二人つけても文句は言うまい。それが条件じゃ」 「あ、ありがとう。お爺ちゃん」 「妾達も賛成は出来ぬが、何やら持っておるようじゃし……まぁ、よかろ?定期的に報告は欲しいところじゃが、その手段はあるのかえ?」 「お、俺の匂い袋を持たせました。雪翔探知機というか……雪翔っていつもふと居なくなるから、探しやすいように。俺の術は、みんなのと違うから、多分ですけどどこにいるのかもすぐにわかると思います」 「成程。那智よ、賢い子を持ったの。やはり妾の城に……」 「やらん!」 「なれば、妾の社に……」 「やらんわ!黙れ!」 ほほほ。と笑う女性陣に、怒り爆発の那智。
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