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 篤彦は立ち上がった。それにしても暑い。この暑さのせいで、『それ』が即刻痛んでしまう。よりによって、異常気象がこんな時に重なるとは。この夏は、ついていない。  それでも篤彦は、休憩を取ることにした。目処が立ったし、これ以上続けてしまうと、本当に倒れてしまう。  篤彦は、ガレージに備え付けられた水道で手を入念に洗うと、自宅へと入った。  その場に吊り下げられ、肉の塊と化した『妻』を残したまま。  家に入った篤彦は、美代と共に、シャワーを浴びた。美代は汗をかいていないはずだが、篤彦の願いで、共に入ることになったのだ。  シャワーを浴びながら、篤彦は、美代の麗しい肉体を堪能する。美代の嬌声が、風呂場に響き渡った。  これがしたかったために、作業を一旦切り上げたと言ってもよかった。さきほど美代と触れ合った時から、欲求が溜まっていたのだ。  やがて二人は、風呂場を出て、二階の寝室へと向かった。そして、そこにあるダブルベッドにて、体を重ねる。ここで、幾度となく、美代の体を貪ってきた。本来は、妻の『沙織』と共に寝るために購入したベッドであったが。  もちろん、『沙織』とも何度もここで行為を行ってはいた。夫婦であったため、当然だった。  自身の体の下で喘ぐ美代をさらに攻め立てながら、篤彦は今は肉の塊になった『沙織』のことを考えた。  あのくそ女め。     
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