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「軽い熱中症のような感じだから、少し休憩すればすぐに良くなると思うよ」
「そうですか、先生ありがとうございます」
「それじゃあ、先生ちょっと職員室に用事があるから、何かあったら、職員室に来てもらえる?」
「分かりました」
僕の思った通り、奈央ちゃんは熱中症になってしまったらしい。
この炎天下の中、水分も取らずにずっといたらしい。まぁ軽く休憩すれば良くなるらしいから、それは不幸中の幸いだ。
「まったく。自分の体調ぐらいしっかり管理してよ」
「......昌也くん」
「え?何か言った?」
...寝言のようだ。けど、奈央ちゃんは何で僕のことをこんなに好きでいてくれるんだろう。
普通に可愛いから他の人からモテそうなのに。
「...好きだよ。...昌也くん」
「え!?こんな大変な状況で.........」
「ちょっと保健室留守にしちゃってゴメンね。変わったことはあった?」
「いや、何もないです。じゃあ僕は部活に行くので」
「え...熱中症に気を付けて水分とってね!」
あんな不意打ちに言われたらドキドキしちゃうじゃん。
昨日、奈央ちゃん大丈夫だったのかな。まだ学校には来てないようだけど。
「おはよー昌也くん。」
「あ、奈央ちゃんおはよう。昨日は大丈夫だっ...」
「今日は最高気温30度超えるらしいよ!朝のニュースで、今年はいつもの夏と違うって言ってたよ。だから、昌也くん、私の付き合っていつもと違う夏にしよう!」
「だから、何でそうなるの!」
僕の夏は慌ただしそうです。
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