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カール王子が乗っかる
「おーし、突入メンバー編成するぞ!」
嬉しそうに船長が叫ぶ
オォーっと船員が叫ぶ
その声に反応したかのように幽霊船から声が聞こえる
「オォォォォォォォォォォォン」
俺の後ろでドサッっとアリサさんが倒れる音がする
ファンタジーで幽霊船を見て気絶するのはどうかと思う
アリサさんを貨物室に運んで布団に静かに寝かす
ミリアちゃんとモニカちゃんも寝息をたてる、起こさないように甲板に戻る
甲板に戻ると突入メンバーの編成は完了したようである
「マーフィーとドッジとグリーアとフェリマンにサントス、付いてこい」
太鼓腹を叩きながら嬉しそうに指示する船長である
幽霊船は全長60メートルほどで4本マストのキャラック船である
帆は畳まれ船体は朽ちて所々穴が開いている、生存者がいるとは思えない
白い霧を纏ってたたずむ巨大な船体は不気味である
魔法の世界で幽霊ってモンスターなのかなと考える
銀の武器とか、聖なる魔法とか必要なのかなとも考える
フックを付けたロープを幽霊船に掛けて船体を固定する
ロープ一本で器用に幽霊船に乗り込むマーフィーとドッジ
幽霊船の甲板から梯子を下ろす
モーガン船長が梯子をエッチラオッチラのぼる、樽が梯子をのぼっているようである
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