北上航路.2

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カール王子が乗っかる 「おーし、突入メンバー編成するぞ!」 嬉しそうに船長が叫ぶ オォーっと船員が叫ぶ その声に反応したかのように幽霊船から声が聞こえる 「オォォォォォォォォォォォン」 俺の後ろでドサッっとアリサさんが倒れる音がする ファンタジーで幽霊船を見て気絶するのはどうかと思う アリサさんを貨物室に運んで布団に静かに寝かす ミリアちゃんとモニカちゃんも寝息をたてる、起こさないように甲板に戻る 甲板に戻ると突入メンバーの編成は完了したようである 「マーフィーとドッジとグリーアとフェリマンにサントス、付いてこい」 太鼓腹を叩きながら嬉しそうに指示する船長である 幽霊船は全長60メートルほどで4本マストのキャラック船である 帆は畳まれ船体は朽ちて所々穴が開いている、生存者がいるとは思えない 白い霧を纏ってたたずむ巨大な船体は不気味である 魔法の世界で幽霊ってモンスターなのかなと考える 銀の武器とか、聖なる魔法とか必要なのかなとも考える フックを付けたロープを幽霊船に掛けて船体を固定する ロープ一本で器用に幽霊船に乗り込むマーフィーとドッジ 幽霊船の甲板から梯子を下ろす モーガン船長が梯子をエッチラオッチラのぼる、樽が梯子をのぼっているようである     
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