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「マサト様を守ります」
ギュッってアイリちゃんを抱きしめる、んー可愛い
エッチラオッチラ梯子をのぼるとする
甲板は所々穴だらけで壊れた荷物が散乱している
中央のマストにも亀裂が入っており、自力航行は無理そうだ
潮に流される幽霊船である
しばらく甲板を見てまわる
甲板は広い、前部と後部の甲板にあがる階段も所々朽ちている
何もない、船室に向かうとする
船室への入り口に手にを掛けた時に悲鳴が聞こえる
女性の綺麗な歌声が船体に流れ始める
クンクンするアイリちゃん
船室の通路を指さして「女の子」と呟く
俺には見えない
アイリちゃんが俺の手を引いて通路を進む
そこらかしこから悲鳴が聞こえてくる
カール王子も俺の後ろを付いてくる
アイリちゃんが船室の扉の前に立つと扉が自然に開く
ベットには小さな女の子の朽ちた体が横たわっていた
アイリちゃんがベットの下に落ちていた家族の肖像画を拾う
綺麗に拭いて少女の傍らに置く
両親と3人の男の子とこの少女が書かれている、身分の高そうな服装の家族である
肖像画には金のプレートに”It's a Wonderful Life”と書かれていた
「ジェームズ・ベイリー・ステュアート子爵」
「なるほどこの船はローレライ号か」
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