北上航路.2

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カール王子が納得したかのように呟く 有名な物語であると話してくれる そしてローレライ号は悪魔に魅入られた船であると その物語はジェームズ・ベイリー・ステュアート子爵が領地を追われる話である 子爵の4男が生まれてから子爵領で怪異が次々と発生していった いつしか4男は悪魔の子と噂が流れ信仰と夫人の貞操をも疑う噂が流れる 数か月後に聖都から派遣されたと名乗る女司祭を連れた子爵の弟が領内にやってくる 弟は領内に子爵を陥れるべく隣の領主から送られた悪魔崇拝者が入り込んでいると告げる それから異端審問が領地内の至る場所で行われる 子爵は弟の助言を聞き聖都に逆らうことも出来ずに見て見ぬふりをする 次々と異端審問によって殺される領民 しかし弟と女司祭こそが悪魔崇拝者であり領民は悪魔への生贄とされたのである 領主は過ちに気づき騎士団を動かし私財を売り払い冒険者を雇い弟と女司祭を討伐する 教会に立てこもり抵抗する弟と女司祭、次々と現れる悪魔の使い達 しかし冒険者達や領主の騎士団は弟と女司祭を討ち取ることに成功する しかし多くの血が流されすぎた、国王より爵位と領地を没収されてしまう 子爵は家族を連れて新大陸に希望を持ちローレライ号に乗り込む     
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