北上航路.2

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「赤いドレスの女をやらないとダメでしょうね」 「船も沈んでます、急がないと」 「わかってる、回り込めるかい?」 「行ってみましょう」 ミリアちゃんとアイリちゃんと船室の入り口に戻る スケルトンは襲ってこない、逃げる者だけを追うのかと考える カール王子は防御魔法を使い、船員を守る 船長を筆頭にスケルトンに躍りかかる船員達 逃げるのではなく正面からのスケルトンを迎え撃つ スケルトンの体を打撃でボコボコ殴りベキベキ折っていく 動けなくなったスケルトンはその場に消える しかし魔石は見当たらない 奴らは何なんだ? (シス、あのスケルトンは何故に魔石を残さないの?) (はい、魔法陣によって形成された骨素材のゴーレムだからです) (あーなるほど、アルゴの竜牙兵ね) カール王子に指示された護衛の魔術師は赤いドレスの女に攻撃魔法を発動する 赤いドレスの女を中心に竜巻が起る、そこに炎が加わり炎の竜巻に変わる 更には赤いドレスの女の足元から土の槍が伸びる、赤いドレスの女を刺し貫く そして赤いドレスの女の背後から水柱が上がり大量の海水が船体に襲い掛かる やりすぎである 大量の質量を持った海水は赤いドレスの女ごと船体を引き裂く ごっそり甲板が削られている 魔法陣は消失しスケルトンも塵に変わる     
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