北上航路.1

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「何かあったらモーガンに行ってくれ」 船室に入っていく 「よう兄ちゃん可愛い子連れていい身分だな」 モーガン船長がお約束を言います 金髪ソバージュのミドルヘヤーの太鼓腹のおっさんである 暴力のニオイはしないが体も太いが腕も太い、どうやら海の漢らしい 「えぇ、全員俺の嫁なので悪さは止めてくださいね」 これは言っとかないとである 「客人の嫁なら手は出せないな」 「お前ら手を出すなよ、王国に喧嘩を売ることになるぞ」 楽し気に船員に向け叫ぶ 「こんないい女なら王国に喧嘩売ってもいいかもな」 「おうよこんな可愛い子の為なら死ねるぜ」 「お嬢さん方は俺達が守る」 口々に叫び大笑いしている 「心配すんな、気のいい奴らだ」 俺の背をバンバン叩きながら誇らしげにモーガン船長が胸を張る アイリちゃんとモニカちゃんは楽し気に船上を探検している ミリアちゃんは俺の傍らで海を見ている アリサさんは船尾に腰かけ、ポーズを取りいい女ゴッコをやっている マイケルはマストに登りロープを使って渡り歩いている アン王女は置いてけぼりである、本当にテイムしているのかと アン王女の後ろにはうり坊を抱いた執事が立っている フェイさんは船に弱いらしく船の縁に倒れている     
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