北上航路.2

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船長は点呼を取らせ行方不明者が居ないか確認している みな、ずぶ濡れである 死者行方不明者もなくニーニャ号も無事であった 霧も晴れ空には満天の星が広がる 何かあっけなさ過ぎて夢でも見ていたような感じである 傍らでご褒美ご褒美アリサさんがうるさい おれは3人を連れて貨物室にもどってアリサさんにご褒美をあげることにする これでもかとこれでもかと3人でご褒美をあげまくる 恍惚の表情を浮かべてろれつも回らず体もグッタリ しかし、まだまだこれからとご褒美の次は教育を始める あられもない姿で痙攣しながら粗相をする 三人で体を綺麗に拭いて、さらにさらにお世話をしてあげる アリサさんは最後には溶けてスライムのようになっていた 朝はアイリちゃんに起こされる いつもの左手のモニュポヨン、モニュポヨン掛布団どかして甲板に出る 甲板ではマイケルがマストに登りアン王女が追いかける、傍らにうり坊を抱いた執事 甲板の縁ではフェイさんが横たわる 護衛の魔術師は各々が好きなことをしている カール王子はというとミリアちゃんとお話しをしているようである 風に吹かれて景色を眺めると遠くに小さな漁村が見える 舟を漕ぎだし網をうち、釣りをしている人の姿も見える のどかである アリサさんも起きたようで甲板に姿を現す     
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