ラブコメってことにしておけば何しても大概OK

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ぴんぽーん。 インターフォンの音が聞こえる。 玄関で母が誰かと話をしているのも聞こえる。 そして階段を上がってくる足音。 私の部屋の前で止まる足音。 んー、通販で買った物が届いたのかー? バン!と勢いよく扉が開き、 「ユキ!起きて!学校行くよ!」 「‥‥‥‥。」 全く状況が理解出来ない。 何これ誰かよく分からないが女の子が私の部屋に来たらしい。 そして何故か枕元に立っているおかげで水色のパンツが丸見えになっている。 「‥‥‥‥水色。」 それを聞くと枕元に立っていた女の子はスカートの裾を抑えるわけでもなく、 「起きなさい?」 威圧感を込めて私にそう言った。 あまりの威圧感に体を起こすしかなく、私はようやく水色パンツの顔を見る。 「ほらユキ遅刻するよ!」 「いや、誰だよ!」 そこにいたのは全く知らない、しかしとんでもない美少女だった。 「えー、寝ぼけるのも大概にしてよね。」 水色パンツはせっせと私のカバンに荷物を詰めて壁に掛けてある制服を私に渡す。 「本当に誰か分からないから言ってるんだけどなー。」 普通知らない人が自分の部屋に突然入ってきてこんな風にふるまわれたら怖いかもしれない。 ただ水色パンツは美少女なのだ。 そのせいか全く恐怖などなく、むしろ癒しの方が大きい。 「いつもごめんねハルちゃん。」 いつのまにか部屋の前にいた母がそんなことを言っているのにとてつもない違和感を感じた。 いつも?今日が初対面なんですけど。 結局この日は体調が優れないと言い張り学校は休むことにした。
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