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その日は夕方まではいつも通りの普通の時間を過ごすことができた。
朝のあの出来事は一体何だったのか。
全く知らない美少女がまるで昔からの知り合いかのように、そう幼馴染かのように朝起こしにくるし。
母からのドッキリかと思い、尋ねてみても本当に頭のおかしい子のように扱われハルは幼馴染と説明される始末。
何かがおかしい。
時計が16時30分を指した頃。
ぴんぽーん。とインターフォンの音がした。
そして階段を上がってくる足音。
またあの幼馴染か?
私は思わず身構えるが今度は扉をノックする音。
「母さん?」
「あー、私はナツミ。」
また知らない人が来た。
「帰って。」
私は冷たくそう言うが、
「クラス委員なものでプリントを届けに来たの。」
無視された。
じゃあノックすんな。
「‥‥どうぞ。」
そう言うと扉を開いて、
「‥‥え。」
これまた美少女が入って来たのだが、
「きゃっ!」
何もないところで躓いて私に覆いかぶさるように転けた。
「痛っ。」
体に鈍痛が走るが、何やら手に柔らかい触感が。
「あのー。」
何やら上から声がするが無視して触り続けてみよう。
ふむ。柔らかい。ふにふにと指に吸い付くようなこの柔らかさ。
「おっぱい?」
「離して?」
笑顔でそう言われると離すしかないよね。
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