エピローグ

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「鍵持った?」 「あれ?カホが持ってると思った」 「持ってないよ!両手塞がってるのにぃ!」 「ごめんごめん。ちょっと待ってて」 「もう…」 「あった。貸して。一個持つよ」 「ありがと」 「運転大丈夫?代わろうか?」 「初心者マークに心配されちゃ、おしまいね」 「うわっ!ひでぇ…」 「ふふ。ウソ。コウキの方が上手いもんね…。お任せします」 「プレッシャーをかけて動揺を誘うつもりか」 「はいはい。早く行かないと」 「役場は逃げないよ」 「その後のこと言ってるの!手続きに時間かかったらどうするのよ…お父さん、時間にうるさいのよ?」 「5時間くらいあるぞ?時間余るって」 「余ったら、デートできるし」 「………」 「ん?コウキ?」 「あ!うん。そ、そうだな!行こう」 「あはは!顔赤い!!あはは!!」 「うるせっ」 「ふふ。コウキ」 「ん?何?」 「大好きだよ」 「……うん。俺も」 おしまい
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